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甲州。信州。探虫。の旅 第1話 [Wessay]

2013.7.14~16までのソロツーのキロク。

ツーリングといいながら、初日は昆虫塾の昆虫採集イベントに参加することが目的でした。

つまり、イベントに参加し、その流れでさらに高原まで足を延ばしてしまおう、というのが今回の目論見。

採集会は山梨県のとある無人駅に現地集合。

日曜日の朝、少し余裕をみて6時半にチバを出発・・しようと思っていたけど、いつものように準備がのろく、エンジンをかけたのは6時40分でした。

いいわけをメモしておくと、今回がトリッカー(愛称募集中)での初ロングツーリングで、ちょっと勝手が違うこともあったということ。

首都高を走るのに(色々な理由で)すごく抵抗があるので都内を抜けるまでは高速使わないのは予定行動。

日曜の早朝なので高速並みで巡航できるのも想定どおり。

皇居にぶつかって半蔵門から甲州街道に入り、新宿過ぎて大原の交差点までは至ってスムース。

高井戸あたりからは道が細くなることもあってスローペースになったけど、調布までの辛抱。

調布からは中央自動車道に乗るのだ。

が、

調布IC手前で想定外の表示。 「調布~八王子 渋滞20km」

20キロも渋滞している高速に乗るのは即座に却下。八王子に急ぎます。

日野バイパスも空いていて順調・・でも八王子インターは20号線から遠いよなぁと脳みそナビが計算開始。

そうだ、たしか高尾から乗れるはずだというのが計算結果でしたが、それは圏央道のICだったのでした。

何も考えないで乗ればよかったのに、あれ?中央道のICじゃなかったのか、と断念しました。

こうなったら、バリバリ伝説よろしく、あの大垂水峠をせめてやるぜとキアイを入れたのだけど、目の前には軽トラが立ちはだかっていました。

やっと相模湖ICにたどり着き、中央道へ。
高速に乗ったらまずは休憩がてら朝飯だと思っていたけど、その予定は無残に消えてしまいました。

中央道に乗ってみて、渋滞していた理由がわかりました。
それはジエイタイの車両。大砲を牽引したトラックが何台も走っていました。

ただ、いい方に予想外だったのは、トリッカーの高速安定性。 100キロくらいで巡航する分には何も問題なし。
車体のブレもハンドルの振動もなし。上り坂のパワーダウンは多少あるけど思ったよりがんばって回ってくれる。

なんとか遅れを取り戻そうとはしたけど、甲府の手前であきらめました。

双葉SAに入って、まずは事務局に連絡。15分ほど遅れることを伝えました。
すると、それなら駅ではなく採集ポイントに向かってくれればよいとのことだったので他の参加者には迷惑がかからないことがわかって一安心・・したので、朝飯にサンドイッチを買いました。

それを食べながら高速を降りてからのルートをチェックしたらすぐにリスタート。

ポイントに行く道中で出くわすのでは、とのことだったのだけど、なかなか見当たりません。
見当たらないって、どうしてわかるかというと、彼らはとても目出つものを持っているのです。

それは虫採り網。

網の大きさも竿の長さもホームセンターで売ってるような素人仕様ではありません。
伸ばしたまま持って歩いていると、それはまるで大名行列のようになるのです。

その大名行列がなかなか現れないので不安になりかかったのですが、ある県道にでた瞬間、いました。
しかもその地点はまさに採集ポイントの林の入口。
この林に全員入ってしまった後ではさすがに見つけることはできなくなるところでした。

念のため声をかけると向こうからもこちらの名前を呼んでくれました。

*


さて、ここでやっと写真を載せますが、今回の採集対象の昆虫はこれでした。

2013_07_14 11_40_48.jpg

オオムラサキ


ご存知、日本の国蝶です。


他にもカブトムシやクワガタ、カミキリムシ、カナブンなど色々な昆虫を見ることができました。

見ることができたというのは、そもそも採集が目的ではないのです。
オートバイに網は積んでなくて、もっぱら虫を採るのではなく、”撮る”のが目的。

採集にきた家族連れの写真も少しだけ撮りました。

2013_07_14 13_48_25.jpg


ちょっと曇っていてザンネンでしたが、富士山も見えるいい場所でした。

お昼過ぎに一旦解散となり、あとは自由行動となりましたが、一応フィールド全体を見て回ってから林をあとにしました。

さあ、ここからまたソロツーのはじまりです。

まずは予定行動として、日野春のオオムラサキセンターを訪ねることに。
山梨県北杜市は、八ケ岳や清里を頂く高原の町ですが、昆虫の里でもあるのです。
特にオオムラサキの保護にはチカラを入れているようで、長坂町は全国一の生息地なのだそうです。

2013_07_14 14_34_20.jpg


センター自体はいわゆるハコモノですが、お勉強のために入ってみることにしました。(入館料400円)

もちろんオオムラサキに関する展示が多いのですが、チョウをはじめとするさまざまな昆虫の標本も見られます。
標本だけではなくて、生きている昆虫もいます。

とくに外国産の甲虫類がたくさんいてびっくりしました。しかも巨大なヤツ。

こんなのや。
2013_07_14 14_48_28.jpg

タランドゥスオオツヤクワガタ


こんなの。
2013_07_14 14_51_00.jpg

ヘラクレスオオカブト


さらにおどろいたのは、この子たち、おさわり自由なんです。チップも不要(笑)

屋内観察施設では警戒心喪失のオオムラサキが至近距離で楽しめます。

2013_07_14 15_32_22.jpg


ビデオ上映も見て館内のめぼしい展示を見終わったので、野外の自然公園を散策しようかと思ったら・・
突然大雨が降ってきました。
夕立にしてはやや早い時間帯、いわゆるゲリラなんとかというヤツだったのでしょう。
しかたなく、ぬるいラムネを飲みながらテラスでぼおっとしているうちに眠くなって転寝をしてしまいました。

しばらくして目を覚ますと、屋根や雨どいから落ちる水音はするけど空は青く、昼ごろよりもいい天気に。
時刻は5時、自然公園を散策するには時間が足りないのでそれはまた次回ということにして出発です。

そのまま七里岩ラインを辿り、終点の小淵沢を過ぎたところで右手の視界がどかんと広がりました。
ここは絶好のフォトポイント!

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雨上がりの夏空に八ケ岳が青々とそびえている姿がまぶしかった。

このあとは20号線を北上し宿泊地の諏訪へ、でもまだ陽が高いので寄り道をしていくことにしました。

寄ったのは

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諏訪大社 上社本宮


今回はじめて知ったのですが、諏訪大社は四社からなっているのです。(それぞれ別の場所)
上社前宮、上社本宮、下社春宮、下社秋宮

ここで手を合わせているときはまだそれを知らないのでした。

2013_07_14 18_15_47.jpg


宿は上諏訪の湖畔まで歩いていけるところにある民宿。

お風呂は源泉かけ流しの温泉ですが、こんな露天風呂(家族風呂)もありました。

2013_07_16 06_06_38.jpg


民宿らしい素朴な家庭料理ですが、多彩でひと手間かけたごちそうにも大満足でした。

それと、もちろん上諏訪に宿をとるのは地酒があるからこそ。
脱線しますが、地酒というのは、蔵のある町で呑んでこそ地酒ということにしています。
(もちろん地酒という言葉の由来と定義はそれとしてありますが)
つまり、その土地の料理と一緒にいただいて味わうのが地酒だという個人的解釈にこだわっているのです。

2013_07_14 19_55_55.jpg


長くなるので前編はここまで。




翌日はいつものとおり、霧ケ峰に駆け上がるのですが、偶然にも泊まった部屋が・・

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翌日もこの部屋に泊まるのでした。



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コメント 3

barbie

八ヶ岳の素晴らしい眺めと源泉掛け流しの温泉いいな〜
北杜市が昆虫の里とは知りませんでした。
近々桃の食べ放題に行きたいと思っているところです(^^v
by barbie (2013-07-20 18:50) 

ぜふ

>barbieさん、おいでやす
八ケ岳をこんなにきれいに見たのははじめてだったので幸運でした♪
北杜市はクワガタムシ屋さんなどの業者も多いと思います。
そういえば観光農園にバスがぞろぞろ来てましたね~
甲府に食べに来るなら、それこそ桃紙送ってください^^
by ぜふ (2013-07-21 06:33) 

chappy

コメント失礼します。


ツーリング最中には色々な発見があるでしょうね。

自由に走り回る気持ちのいい姿が想像でき、少し
気分転換になりました。

バイク乗りたくなりましたが、事故が怖いです。

今後も楽しみにしています。

もしお時間があれば自分のブログものぞいてみてくださいね。
http://shiranakyason.blog.so-net.ne.jp/

突然失礼いたしました。
by chappy (2016-05-05 20:23) 

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