暴走 蔵巡り 第21弾 [日本酒]
和蔵酒造
和蔵酒造は3年前にふたつの酒屋さんが合わさってできた蔵だそうです。
ひとつは富津の池田酒店、これが現在の「和蔵酒造竹岡蔵」。
もうひとつが君津の原本家、これが現在の「和蔵酒造貞元蔵」です。
昨日、まずは貞元蔵を目指して出発しました。
16号線をひたすら南下、木更津の先から127号線に変わって、君津に入り右折・・・
んー?何か広くてまっすぐな農道だけど・・・行き止まりになりました(^ー^A;)
お約束の迷子になりましたが、その代わりに面白い光景を見ることができました。
←小糸川
橋の上から川面を見下ろすと・・・
←鯉の大群とカメ
カメ、ちっちゃく見えますが、30センチくらいあります。つまり、鯉は・・・・・!!
釣具屋を探したくなりましたが、先を急ぐことにしました^^
やっとこさ、それらしい建物発見。道路沿いの看板は「酒菜館」??
でも玄関に「鹿野山」の菰樽が積まれてあるので、ここで間違いないようです。
←もろに逆光ですみません
お店の方に「蔵を見学することはできますか?」とたずねると、
「今日はちょうど、芋を仕込むと思うので、よかったらどうぞ。」
「芋???」
2、3分待つと、ご主人の池田さんが出てきて、案内してくれました。お話によると、
ふたつの酒屋は当然それぞれ別のお酒を造っていたのですが、合併したあと、貞元蔵の方が、
焼酎製造の免許を取得したため、日本酒は竹岡蔵、焼酎は貞元蔵と完全分業したのだそうです。
ご存知のように、日本酒は黄麹菌、焼酎は主に黒麹菌を使うので、同じ蔵で両方造らない方がいいのです。
洗った芋を手作業で切るのだそうです。(今日は2トン仕込むとか!)
←おいしそう!
前述の事情で、この蔵では芋を日本酒用の甑(こしき)で蒸かしています。
「焼酎の蔵で甑を使っているところはまずないでしょう」とのこと。
←これは蒸留器
透明の筒の中に溜まっているのが焼酎の原酒です。
てことで、何故か焼酎製造の見学をしてしまうというハプニングになりましたが、とても楽しいひと時でした。
「これからどちらに?」と聞かれたので「実は竹岡蔵に」と言うと、
「今日はお休みだから蔵の中は見れないかもしれません」とのこと。
ま、外観だけでも見れればいいので、予定とおり、上総湊を目指しました。
湊川を渡ってすぐ127号線を離脱し、右斜め海岸方向に入るといきなり細い路地でした。
民家の庭先をかすめて進むと・・・ありました。古い酒屋さんの玄関、というか門。
←空のブツブツは鳥の群れです
門をくぐると偶然、高校生くらいの女の子が家に入るところだったので、
「ごめんください、今日はお休みですよね。」
「はい、休みですけど、ちょっと待ってください。多分いると思います。」
代わって出てきたのはここのおかみさんでした。(ラッキー!)
「実はさっき貞元蔵で焼酎の仕込みを見せてもらって来たんですよ」
「多分応対したのは主人です、今日は仕込みに行くと言って出かけましたから(笑)」
なんと、今回はご夫婦に案内してもらうという結果に!
誰もいない真っ暗な蔵の中に入っていき、まず見せてもらったのは、
←井戸
井戸というよりも、湧き水という感じでした。
海のすぐそばですが、塩分は含まれておらず、尽きることなく湧いているそうです。
おそらく湊川の伏流水も加わっているのでしょう。
池田酒店の代表銘柄「聖泉」はこの井戸にちなんで命名されたそうです。
それにしても、蔵の中にある井戸はとてもめずらしいです。
このあと、麹室や実験室なども見させてもらいましたが画像は割愛します。
←釜とタンク
池田ご夫妻、ありがとうございました。
(煙突は去年撤去されたとのことで、見られなかったのがとても残念でした)
ついでに蔵の裏手の海岸に出てみました。
↑湊川の河口 遠くに東京湾観音が見えます
上流側の風景は・・
てことで、どちらの蔵もとってものどかなロケーションでした。
上の写真の右手は普通の民家の庭。家族でバーベキューしてました。
庭から釣りができちゃうなんて・・・こんなとこに住みたいです^^
帰りは(貞元蔵にちなんで)鹿野山を経由していきましたが、天気がよくて最高でした!
今回のオマケ
←厚葉君が代蘭(アツバキミガヨラン)
葉っぱの先が針みたいになってるやつが16号線の中央分離帯の中にたくさん咲いてました。
(昔はよく市街にも植えられていたと思いますが・・・)
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